冬の流氷とガリンコ号Ⅱの見どころチェック|2020年1月中旬~3月下旬|北海道紋別(もんべつ)市
オホーツク海に流氷が到来!
(撮影日:2020年2月12日)
(撮影日:2020年2月16日)
日本で唯一流氷がくるオホーツク海。
紋別の「流氷砕氷(さいひょう)船ガリンコ号Ⅱ」が1月下旬から運航を開始しました。
ここでしか味わえない感動と出会いがあります。
紋別で流氷初日(2月4日㊋)
北海道付近は、低気圧が東へ抜けたあと北よりの風が吹きやすい気圧配置となりました。この北風に乗ってオホーツク海の流氷は南下し、2月4日㊋紋別市で今シーズン初めて流氷が観測され、昨年(1月26日)より9日、平年(1月23日)より12日遅い「流氷初日」となりました。
オホーツク海の流氷は、2月4日現在、オホーツク海側北部の海岸から10キロから20キロにあり、知床半島の海岸10キロメートル以内にも散在しています。流氷は明日(5日)にかけて海岸に近づく見込みです。
紋別の観測史上、5番目に遅い観測です。ときおり雪が降って見通しが悪かったものの、雪がやんだ際に紋別沖の水平線上に流氷を確認できた、とのことです。
「流氷初日」とは、漂流してきた流氷が視界内に初めて現れた日のことです。
紋別では2007年に紋別測候所の観測が終了した後、2008年から紋別市が引き継ぎ、観測を実施しています。(出典元tenki.jp 2020年2月4日)
流氷とガリンコ号Ⅱの船先にあるドリルで砕氷する様子です。
流氷の上でたたずむ天然記念物のオオワシです。
(撮影日:2020年2月12日・16日)
流氷砕氷(さいひょう)船「ガリンコ号Ⅱ」
(撮影日:2020年2月12日・16日)
ガリンコ号Ⅱには、流氷を砕く大きなドリルが船先に2つあります。
この2つのドリルで流氷を砕いて前に突き進んでいきます。
砕けた流氷と海水が織りなす神秘的な色彩や、砕かれた流氷が船体横から浮き上がってくる迫力は見どころです。
ガリンコ号Ⅱのクルーズに乗船した人だけが目にし、体験できる不思議な魅力です。
アルキメデスのねじの原理を利用
ガリンコ号は、紋別市の紋別港だけで観光目的で運航されている砕氷船です。「ネジを廻すと前に進む」というアルキメデスのねじの原理を利用しています。「アルキメディアン・スクリュー」とも呼ばれる螺旋(らせん)型のドリルを船体前部に装備していて、それを回転させ氷に乗り上げ、船体重量を加えて氷を割ることで流氷域の航行ができる。初代と2代の2つの船があり、初代ガリンコ号は、北海道遺産の一つである。
(出典元:Wikipedia)
服装
1月下旬から3月下旬のオホーツク海はとても寒いです。風が吹くと体感気温はマイナスの寒さです。船外で流氷を観察する際には、暖かい服装選びが重要です。
使い捨てカイロ、ダウンジャケット、手袋や耳あて、ヒートテックなどでしっかり防寒をして、暖かい服装で観察されることをお勧めします。
冬期乗船料・冬期運航期間
【冬期乗船料】・・・1月中旬~3月下旬
- 大人(中学生以上):3,000円
- 小人(小学生):1,500円
- 幼児(小学生未満):無料
【冬期運航期間】・・・1月中旬~3月下旬
- 1便:9:00
- 2便:10:30
- 3便:12:00
- 4便:13:30
- 5便:15:00
- サンライズクルーズ:6:00(※2月)
- サンセットクルーズ:16:10(※2月)
サンセットクルーズ:オホーツクタワー(紋別氷海展望塔)とライトアップ防波堤
オホーツクタワーは、世界で唯一海中観測窓から流氷下の海中の様子を見ることができる国内最大規模の流氷と海の生き物の自然体験・観測施設です。
深さ7.5メートルの海底階では、クリオネ、フウセンウオ、オオカミウオなどオホーツク海の珍しい魚を展示しています。
夏期の夜間営業でが海中照明に集まる自然の魚が観察できます。
サンセットクルーズ:ガリンコステーション(海洋交流館内)
(撮影時期:2020年2月16日)
アクセス
高速道路の利用
札幌・旭川からは高規格道路(無料)の浮島ICで降り、国道273号線を直進します。
札幌~紋別 所要時間は約5時間
旭川~紋別 所要時間は約3時間
紋別空港の利用
東京(羽田)~オホーツク紋別 所要時間は約2時間
まとめ
日本で流氷が見られるのは北海道のオホーツク海だけです。
紋別では「流氷砕氷船ガリンコ号Ⅱ」が、網走では「網走流氷観光砕氷船おーろら」がそれぞれ運航しています。
ぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょう。
運が良ければ、あざらしが海面から顔を出したり、流氷の上で横たわっていますよ。
気になる流氷の状況は、下記をご参考下さい。
お手軽な日帰りバスツアーもお勧めです。
最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。