世界遺産検定2級合格の練習問題&解説【基礎知識 ⑨|グローバル・ストラテジー】
こちらでは、NPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」の合格60点に向けて、「基礎知識」について練習問題と解説で必要な情報を紹介していますので、ご活用頂ければ幸いです。(※練習問題は過去問題を参考に作成しています。)
世界遺産検定2級合格ー基礎知識 ⑨:グローバル・ストラテジー
◆ 学習のポイント
グローバル・ストラテジーとは、世界遺産リストの不均衡の是正を目的とする世界戦略です。ここでの学習のポイントは、地域的、内容的、時代的な不均衡是正の取り組みを理解することです。
基礎知識⑨の練習問題
1⃣ 「グローバル・ストラテジー」の説明として、正しいものはどれか。
【難易度:中】
2⃣ 「グローバル・ストラテジー」の説明として、正しいものはどれか。
【難易度:中】
3⃣ 「グローバル・ストラテジー」の説明として、正しいものはどれか。
【難易度:中】
練習問題の解説
▶ グローバル・ストラテジー
世界遺産リストにおける不均衡の是正及び代表性、信頼性の確保のためのグローバル・ストラテジーは、1994年の第18回世界遺産委員会にて採択されました。
かつての世界遺産(文化遺産)の内容は、西欧の中世から19世紀にかけての宮殿や城塞、キリスト教関連の教会や修道院などに偏っていました。
世界遺産条約の締約国には世界遺産を1件も保有していない国があり、地域的な不均衡などから世界遺産リストが正しく世界の文化・文明を代表していないのではないか? という批判を受けて、世界遺産リストの不均衡を是正して、世界遺産条約への信頼を取り戻す内容になります。
グローバル・ストラテジーは、「地域的」「時代的」「内容的」な不均衡是正に向け以下の4点を挙げています。
◆ 地理的拡大
世界遺産を持たない国や地域からの登録強化。
◆ 産業関係、鉱山関係、鉄道関係の強化
現在も稼働中の産業関連遺産を含めて登録強化。
◆ 先史時代の遺跡群の強化
遺産価値を示す科学的根拠などが不十分でも、人類歴史の貴重な証拠として登録強化。
◆ 20世紀以降の文化遺産
現在の建築物でも顕著な普遍的価値が認められれば登録強化。
■ インドの山岳鉄道群
『インドの山岳鉄道群』は、1999年にダージリン・ヒマラヤ鉄道が世界遺産に登録された後、2005年にはニルギリ鉄道、2008年にカールカ=シムラ―鉄道が追加登録。これらの3つの山岳鉄道は今でも現役です。山岳鉄道は紅茶の輸出や避暑地への快適な移動を目的に建設されました。1881年に開通したダージリン・ヒマラヤ鉄道は、世界最古の山岳鉄道で、紅茶の産地ダージリンを走ります。
(ダージリン・ヒマラヤ鉄道/引用先:ウィキペディア(Wikipedia))
▶ 関連記事の紹介
終わり
世界遺産は、過去から現在へと引き継がれてきたかけがいのない人類共通の財産です。そんな世界遺産を未来へ引き継ぐために、世界遺産を学び理解を深めたいものです。
近年、世界遺産を巡る旅が注目される中、世界遺産の知識があれば旅の楽しみも倍増です。
2020年にNPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」を受験し一発合格しました。次は1級受験を目指し、その対策をブログで紹介して行きます。
初めに2級試験対策の振り返りながら、1級試験対策を掲載予定です。
市販の過去問題やテキストなどを参考に練習問題を作成していますので、高得点や合格確実を目指している方は、他のサイトなども合わせて参考にされることをお勧めします。
また、世界遺産にご興味を持って頂けるような記事も書いて行きますので、ご関心がありましたら、ご一緒に取り組んで頂けると嬉しいです。
最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。
▶ 学習に便利な書籍紹介
▶世界遺産検定2級の出題割合(問題数60問、試験時間60分間)
・基礎知識:20% ・日本の世界遺産(23件):25% ・世界の文化遺産:35% ・世界の自然遺産 ・時事ネタ:10% (※世界の文化・自然遺産の出題範囲は300件が対象です)
初めに基礎知識と日本の世界遺産23件を着実に習得して、時事ネタ(試験6ゕ月前からの新聞・ニュースなど参照)も合わせながら、全体の55%を獲得できる知識を身に着けることで、確実に合格圏内に近づきます。頑張れば1ゕ月程で試験対策ができます。