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世界遺産検定2級合格の練習問題&解説【日本の世界文化遺産 ⑰|宗像・沖ノ島】

こちらでは、NPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」の合格60点に向けて、「日本の世界遺産」について練習問題と解説で必要な情報を紹介していますので、ご活用頂ければ幸いです。(※練習問題は過去問題を参考に作成しています。)

基礎知識」に関してはこちらをご覧ください。 

 

世界遺産検定2級合格ー日本の世界文化遺産 ⑰:「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群

▶ 登録の概要

・ 登録年:2017年、登録基準:(ⅱ)・(ⅲ)、地域:福岡県

 

古代東アジアにおける対外交流が活発に進んだ時期に,沖ノ島では、航海の安全を願う国家的な祭祀が行われていました。また、沖ノ島には、4世紀後半から9世紀末約500年間古代祭祀の変遷を伝えている考古遺産が、ほぼ手つかずの状態で残されています。

構成資産は、福岡県宗像市福津市にある「沖ノ島」「宗像大社」「古墳群」の3つの要素で構成される8件です。

沖ノ島には,古代祭祀の変遷を示す考古遺跡が残されています。宗像大社は、宗像三女神が祀られている信仰の場です。古墳群は、信仰の伝統を育んだ古代豪族の宗像氏の存在を証明する墳墓群です。

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日本の世界文化遺産⑰の練習問題

1⃣ 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群に関し、沖ノ島の説明として、正しくないものはどれか。

 

日本列島から朝鮮半島や中国大陸へと向かう航海上の目印となる島であった
銅鏡や金製指輪などの奉献品が発見された
航路の安全を祈る場所として国家的な祭祀が行われた
巨岩の上で祭祀を行う「岩上祭祀」の形態は変化することなく継続された

【難易度:中】 

 

 

2⃣ 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群に関し、沖ノ島で主に行われた祭祀として、正しいものはどれか。

 

外敵襲来を食い止めるための祭祀
航海の安全を祈るための祭祀
豊作を祈るための祭祀
病気平癒を祈るための祭祀

【難易度:中】 

 

 

3⃣ 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群に関し、沖ノ島の出土品として、正しいものはどれか。

 

甲骨文字が刻まれた甲羅や骨
中国から伝来した仏教経典
東アジアの国々の交易品
「漢委奴国王」の文字が刻まれた金印

【難易度:中】 

 

 

練習問題の解説 

構成資産の概要

◆ 構成資産のMAP(8件)

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◆ 古代祭祀の変遷

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宗像大社沖津宮沖ノ島、小屋島、御門柱、天狗岩)

宗像大社沖津宮(むなかたたいしゃおきつみや)では、古代から「神宿る島」として航海の安全と交流の成就を願う祭祀が行われてきました。沖ノ島への信仰から生まれた宗像三女神を祭る宗像大社の信仰の原点であるとともに、宗像三女神の一神である田心姫神(たごりひめのかみ)を祭っています。また、「沖ノ島」とそれに付随する3つの岩礁「小屋島(こやじま)」と「御門柱(みかどばしら)」、「天狗岩(てんぐいわ)」が信仰の対象として現在まで継承されています。

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宗像大社沖津宮遙拝所

神職以外の立ち入りが禁じられている沖ノ島を、約48km離れた大島にある宗像大社沖津宮遙拝所(むなかたたいしゃおきつみやようはいしょ)から拝むために設けられた拝所で、沖ノ島に対する信仰の伝統を象徴しています。晴れて空気が澄み渡った日には、ここから水平線上に沖ノ島を望むことができます。

 

宗像大社中津宮

沖ノ島への信仰から生まれた三女神の一神である湍津姫神(たぎつひめのかみ)を祭っており、沖ノ島と九州本土をつなぐ大島の信仰の場所です。また、背後の山頂には古代からの祭祀場所である御嶽山祭祀遺跡があります。

 

宗像大社辺津宮

沖ノ島への信仰から生まれた三女神の一神である市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)を祭っています。九州本土における信仰の場であり、今日の宗像大社における信仰活動の中心として現代に継承されています。

  

◆ 新原・奴山古墳群

5世紀から6世紀の比較的長期にわたり、九州本土から沖ノ島へと続く海を望む台地上に築かれた41基の大小様々な墳墓からなる古墳群です。沖ノ島への信仰から宗像三女神に対する信仰を生みだし、現代まで伝えてきた古代豪族の宗像氏の存在を証明しています。

 

▶ 関連記事の紹介

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www.okinoshima-heritage.jp

munakata-taisha.or.jp

whc.unesco.org

 

終わり

世界遺産は、過去から現在へと引き継がれてきたかけがいのない人類共通の財産です。そんな世界遺産を未来へ引き継ぐために、世界遺産を学び理解を深めたいものです。

近年、世界遺産を巡る旅が注目される中、世界遺産の知識があれば旅の楽しみも倍増です。

2020年にNPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」を受験し一発合格しました。次は1級受験を目指し、その対策をブログで紹介して行きます。

初めに2級試験対策の振り返りながら、1級試験対策を掲載予定です。

市販の過去問題やテキストなどを参考に練習問題を作成していますので、高得点や合格確実を目指している方は、他のサイトなども合わせて参考にされることをお勧めします。

また、世界遺産にご興味を持って頂けるような記事も書いて行きますので、ご関心がありましたら、ご一緒に取り組んで頂けると嬉しいです。

 

最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。

 

▶ 学習に便利な書籍紹介 

世界遺産検定公式過去問題集1・2級<2021年度版>

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くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト<第3版>

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世界遺産検定2級の出題割合(問題数60問、試験時間60分間)

・基礎知識:20% ・日本の世界遺産(23件):25% ・世界の文化遺産:35% ・世界の自然遺産 ・時事ネタ:10% (※世界の文化・自然遺産の出題範囲は300件が対象です)

初めに基礎知識日本の世界遺産23件を着実に習得して、時事ネタ(試験6ゕ月前からの新聞・ニュースなど参照)も合わせながら、全体の55%を獲得できる知識を身に着けることで、確実に合格圏内に近づきます。頑張れば1ゕ月程で試験対策ができます。