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世界遺産検定2級合格の練習問題&解説【日本の世界文化遺産 ⑩|紀伊山地】

こちらでは、NPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」の合格60点に向けて、「日本の世界遺産」について練習問題と解説で必要な情報を紹介していますので、ご活用頂ければ幸いです。(※練習問題は過去問題を参考に作成しています。)

基礎知識」に関してはこちらをご覧ください。 

 

世界遺産検定2級合格ー日本の世界文化遺産 ⑩:紀伊山地の霊場と参詣道

▶ 登録の概要

・ 登録年:2004年/2016年範囲拡大、登録基準:(ⅱ)・(ⅲ)・(ⅳ)、(ⅵ)、地域:和歌山県奈良県三重県

 

紀伊山地」は紀伊半島の大部分を占める山岳地帯です。標高1,000~2,000m級の山脈は、年間3,000mmを超える多雨地帯で深い森林を育んでいます。

吉野(よしの)・大峯(おおみね)」「熊野三山(くまのさんざん)」「高野山(こうやさん)」は、古代以来、自然崇拝に根ざした神道、中国から伝来し我が国で独自の展開を見せた仏教、その両者が結びついた 修験道など多様な信仰の形態を育んだ神仏の霊場であり、「大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)」「熊野参詣道(くまのさんけいみち)」「高野参詣道(こうやさんけいみち)」などの参詣道とともに広範囲にわたっています。

自然環境を中心に数多くの信仰形態が育まれ、今も共存しているため、日本で初めて文化的景観が認められました

 

構成資産は、修験道の拠点である「吉野・大峯」、熊野信仰の中心地である「熊野三山」、真言密教の根本道場である高野山」の3つの異なる霊場と、それらを結ぶ「大峯奥駈」「熊野参詣」「高野参詣」の3つの参詣道から構成され、それらが和歌山県奈良県三重県にまたがっています。

国宝4件、重要文化財23件の建造物をはじめ、史跡7件、史跡・名勝1件、名勝1件、名勝・天然記念物1件、天然記念物4件、合計41件にのぼる多種多様な文化財が含まれています。

 

日本の世界文化遺産⑩の練習問題

1⃣ 紀伊山地の霊場と参詣道霊場のひとつである「吉野・大峯」にある、役行者が開山したと伝わる修験道の根本道場として、正しいものはどれか。

 

青岸渡寺
慈尊院
金剛峯寺
金峯山寺

【難易度:高】 

   

 

2⃣ 紀伊山地の霊場と参詣道霊場のひとつである「熊野三山」の説明として、正しいものはどれか。

 

真言密教の総本山がある
山頂には大峯山寺を中心とする宗教都市が築かれた
平安時代には皇族や貴族による「熊野詣」が行われた
山岳修行者が集まり、修験道の聖地となった

【難易度:高】 

   

 

3⃣ 紀伊山地の霊場と参詣道が文化的景観が認められた理由として、正しいものはどれか。

 

神社や仏教寺院などの建造物と、自然環境が一体となった景観が1,000年以上にわたり保存されている
日本のほかの地域には見られない、上座部仏教の影響を受けた景観が広がっている
江戸時代には霊場への僧以外の立ち入りが禁じられたため、当時の景観が良好な状態で残っている
鎌倉時代以降の都市と農村の共生、交流を伝える景観が残っている

【難易度:中】 

 

 

練習問題の解説 

構成資産の概要

 ◆ 吉野・大峯

水を支配し、金などの鉱物資源を産出する山として崇めらた金峯山を中心とする「吉野」と、その南に連なる修験道の修業の場である「大峯」で構成されている。紀伊山地最北部の霊場

吉野山の麓に立つ金峯山寺(きんぶせんじ)、山上ヶ岳の山頂に立つ大峯山寺(おおみねさんじ)の起源となる寺院は、役行者(えんのぎょうじゅ)によって7世紀に開山されたとされる。

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熊野三山

熊野三山を構成する三神社。紀伊山地の南東部に20~40kmを隔てて点在。10世紀、神仏習合の広まりと共に、互いの主祭神を合祀し、「熊野三所権現」として信仰を集めた。

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◆ 高野三山

建造物群は標高800mの山上にある約3km2の平地に立っており、「ハ葉(はちよう)の峰」とも呼ばれる。高野山はかつて女人禁制であったため、参拝する女性はふもとの慈尊院(じそんいん)で詣でた。

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◆ 参詣道

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◆ 全体MAP

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終わり

世界遺産は、過去から現在へと引き継がれてきたかけがいのない人類共通の財産です。そんな世界遺産を未来へ引き継ぐために、世界遺産を学び理解を深めたいものです。

近年、世界遺産を巡る旅が注目される中、世界遺産の知識があれば旅の楽しみも倍増です。

2020年にNPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」を受験し一発合格しました。次は1級受験を目指し、その対策をブログで紹介して行きます。

初めに2級試験対策の振り返りながら、1級試験対策を掲載予定です。

市販の過去問題やテキストなどを参考に練習問題を作成していますので、高得点や合格確実を目指している方は、他のサイトなども合わせて参考にされることをお勧めします。

また、世界遺産にご興味を持って頂けるような記事も書いて行きますので、ご関心がありましたら、ご一緒に取り組んで頂けると嬉しいです。

 

最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。

 

▶ 学習に便利な書籍紹介 

世界遺産検定公式過去問題集1・2級<2021年度版>

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くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト<第3版>

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世界遺産検定2級の出題割合(問題数60問、試験時間60分間)

・基礎知識:20% ・日本の世界遺産(23件):25% ・世界の文化遺産:35% ・世界の自然遺産 ・時事ネタ:10% (※世界の文化・自然遺産の出題範囲は300件が対象です)

初めに基礎知識日本の世界遺産23件を着実に習得して、時事ネタ(試験6ゕ月前からの新聞・ニュースなど参照)も合わせながら、全体の55%を獲得できる知識を身に着けることで、確実に合格圏内に近づきます。頑張れば1ゕ月程で試験対策ができます。