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世界遺産検定2級合格の練習問題&解説【日本の世界文化遺産 ⑤|厳島神社】

こちらでは、NPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」の合格60点に向けて、「日本の世界遺産」について練習問題と解説で必要な情報を紹介していますので、ご活用頂ければ幸いです。(※練習問題は過去問題を参考に作成しています。)

基礎知識」に関してはこちらをご覧ください。 

 

世界遺産検定2級合格ー日本の世界文化遺産 ⑤:厳島神社

▶ 登録の概要

・ 登録年:1996年、登録基準:(ⅰ)・(ⅱ)・(ⅳ)・(ⅵ)、地域:広島県

 

厳島神社(いつくしまじんじゃ)は、弥山(みせん)を中心に深々とした緑に覆われた山容を背景に、海上にせり出した鮮やかな朱塗りの社殿群と自然が一体となった景観は、世界でも例を見ない独特の景観を作り出しています。当初は海を隔てたはるか対岸から拝む対象とされていた島に、次第に社殿が築かれ、現在の景観になりました。

12世紀に時の権力者である平清盛(たいらのきよもり)の造営によって、現在の壮麗な社殿群の基本が形成されました。平安時代寝殿造りの様式を取り入れ、また、海上に立地し背景の山容と一体となった景観は、平清盛の卓越した構想力と美的センスを示すものです。

構成資産は2件で、厳島神社厳島弥山原始林(みせんげんしりん)を含む)です。建造物の多くは1207年の火災でほとんど焼失しましたが、1241年には創建時の様式に忠実に再建され、平安時代鎌倉時代建築様式を今に伝えています。

 

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厳島(いつくしま)は、元々「伊都岐島」と書かれ、「いつきしま」と呼ばれていました。語源は「神を斎(いつ)き祀る島」とされています。「斎き」とは、「身を清めて神様にお仕えすること」の意味です。また、「いつきしま」の発音が、次第に「いつくしま」と発音されるようになったものと考えられています。

 

日本の世界文化遺産⑤の練習問題

1⃣ 厳島神社に関する次の文中の語句で、正しくないものはどれか。

厳島神社海上に本殿や拝殿などの建物が立ち並ぶようになったのは、(①平安時代後期)と考えられている。建造物には(②寝殿造り)が取り入れられ、本社本殿などには、(③両流造り)という建築様式が用いられている。海上の大鳥居は、4本の控え柱で支える(④三柱鳥居)である。

 

平安時代後期
寝殿造
両流造り
三柱鳥居

【難易度:中】 

 

 

2⃣ 『島神社関し、祀られている祭神( A )と、平安時代後期に社殿を整えた人物( B )の組み合わせとして、正しいものはどれ

 

A.宗像三女神 - B.毛利元就
A.宗像三女神 - B.平清盛
A.天照大神 - B.毛利元就
A.天照大神 - B.平清盛

【難易度:中】 

 

 

3⃣ 厳島神社の説明として、正しくないものはどれ

 

弥山を擁する島全体が、古来から神の宿る島として信仰を集めてきた
平清盛毛利元就などの武将が篤く信仰してきた
平安時代の貴族の住宅建築様式である書院造りが取り入れられている
空海が焚いたとされる護摩の火が弥山の山内に残る

【難易度:中】 

 

 

練習問題の解説 

▶ 構成資産の概要

厳島神社・本社

日本で唯一、潮の満ち引きのある場所に建つ寝殿造の社殿群と、海上の大鳥居が一直線の軸上に並ぶよう配されています。本社には、本殿、幣殿(へいでん)、拝殿、祓殿(はらいでん)、高舞台、平舞台といった主要な建造物があります。本社本殿客(まろうど)神社本殿建築様式は、屋根の前方と後方の庇を伸ばした両流造(りょうながれづくり)で建てられています。

祭神は宗像三女神市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、田心姫命(たごりひめのみこと)、湍津姫命(たぎつひめのみこと))を祀っています。

「神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群』の宗像大社三宮において、宗像三女神が祀られています。

 

◆ 大鳥居(おおとりい)

厳島神社のシンボルである海上の大鳥居。しばしば倒壊と再建を繰り返した記録が残されています。現在の大鳥居は、1850年の台風で破損した後、1875年に再建されたものです。建立から140年以上が経過し、損傷や老朽化が進み、2019年6月17日から大規模な保存修理工事中で、終了時期は未定です。

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能舞台(のうぶたい)

国内唯一の海上に造られた能舞台。戦国時代に毛利氏が奉納した舞台を、江戸時代に改修されたものです。共鳴用の甕(かめ)が床下になく、足拍子の響きをよくするために、床板を支える根太(ねだ)を三角形に配置して、床板を張り出させることで、大きく響くように工夫されているのが特徴です。

 

◆ 弥山原始林(みせんげんしりん)

806年、弘法大師空海の開創以来、山岳信仰の霊峰として崇められてきた弥山(標高535m)。手つかずの自然が残る原始林。頂上付近には、弘法大師が100日間の修行をした際に護摩の火として灯し、1200年以上も燃え続けていると伝えらる「消えずの霊火」があります。

 

▶ 関連記事の紹介

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終わり

世界遺産は、過去から現在へと引き継がれてきたかけがいのない人類共通の財産です。そんな世界遺産を未来へ引き継ぐために、世界遺産を学び理解を深めたいものです。

近年、世界遺産を巡る旅が注目される中、世界遺産の知識があれば旅の楽しみも倍増です。

2020年にNPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」を受験し一発合格しました。次は1級受験を目指し、その対策をブログで紹介して行きます。

初めに2級試験対策の振り返りながら、1級試験対策を掲載予定です。

市販の過去問題やテキストなどを参考に練習問題を作成していますので、高得点や合格確実を目指している方は、他のサイトなども合わせて参考にされることをお勧めします。

また、世界遺産にご興味を持って頂けるような記事も書いて行きますので、ご関心がありましたら、ご一緒に取り組んで頂けると嬉しいです。

 

最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。

 

▶ 学習に便利な書籍紹介 

世界遺産検定公式過去問題集1・2級<2021年度版>

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くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト<第3版>

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世界遺産検定2級の出題割合(問題数60問、試験時間60分間)

・基礎知識:20% ・日本の世界遺産(23件):25% ・世界の文化遺産:35% ・世界の自然遺産 ・時事ネタ:10% (※世界の文化・自然遺産の出題範囲は300件が対象です)

初めに基礎知識日本の世界遺産23件を着実に習得して、時事ネタ(試験6ゕ月前からの新聞・ニュースなど参照)も合わせながら、全体の55%を獲得できる知識を身に着けることで、確実に合格圏内に近づきます。頑張れば1ゕ月程で試験対策ができます。