表札文化がある国は日本以外、どこ?【1分間スピーチ|雑学ネタ帳133】
【1分間(300字)で話せるおすすめの雑学ネタの紹介です。】
玄関先に表札を掲げる国は「韓国」と「タイ」です!
世界中で表札文化があるのは、「日本」、「韓国」、「タイ」の3カ国です。
日本の表札文化は100年程の歴史です。
そこには苗字の使用が深く関わっています。
明治維新後、四民平等の社会を実現するため、1870(明治3)年に平民に苗字の使用を許可します。
【苗字(みょうじ)】
明治維新後、新政府は四民(士農工商)平等の社会を実現するため、平民に苗字を公称することを許可しました。1870(明治3)年9月19日に公布された太政官布告第608号「平民苗字許可令(へいみん みょうじ きょかれい)」です。
現在、9月19日が「苗字の日」とされているのは、この日に由来します。
しかし、苗字の届出は、円滑には進みませんでした。その理由には諸説ありますが、一説には「税金を多く取られるようになるのではないかという警戒感があったため」とされています。
届出を促進したい明治政府は、1875(明治8)年2月13日、改めて苗字の使用を義務づける「苗字必称義務令(みょうじ ひっしょう ぎむれい)」という太政官布告を出し、全ての国民に苗字を名乗ることを義務づけました。
この布告令には、「自今必ず苗字を相唱うべく、もっとも祖先以来の苗字不分明の向は新たに苗字を設くべし」と記されています。つまり、「これからは必ず苗字を名乗りなさい。祖先以来の苗字が分からない者は、新たに苗字をつけなさい」というのです。
政府による苗字公称の強制は、各方面に混乱をもたらしました。寺に頼み込んで苗字をつけてもらったり、役場総がかりで全世帯の苗字をつくったという例も記録されています。
ちなみに、よく「江戸時代に苗字があったのは武士だけ」と誤解されますが、武士以外も苗字を持っていました。古くは室町時代に武士以外の人たちが苗字を名乗っていた資料もあります。しかし、江戸時代には武士以外は公的に苗字を名乗ることができなかったのです。
(出典元:国立公文書館ニース)
玄関先に表札を掲げるようになったのは、1923(大正12)年の関東大震災以後、多くの人が新しい土地や家に移り住み、誰がどこに移転したかを周知するためとされています。
また、1871(明治4)年の郵便制度導入に加え、1875(明治8)年の平民苗字必称義務令が施行され、全国民が「苗字」を持つことが義務化されたことも関係しています。
日本の郵便制度では、郵便物は単に「住所」に配達するのではなく、宛名の「個人」に対して配達する義務を負うものとして整備され、表札が必要になったようです。
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関連記事の紹介
【3ゕ国の表札文化の違い】
<日本>
日本の表札には、苗字だけ、世帯主のフルネーム、家族全員の名前が記され、「ここに誰が暮らしているのか」を示す目的があります。郵便配達などはこの表札を頼り郵便物を配達します。※最近は、防犯上の理由により表札を掲げない家も増えています。一方、表札が無いと配達物の誤配や空き家と思われ荒らされるトラブルも発生しています。個人情報の観点から苗字だけでも掲げた方が良いかもしれませんね。<韓国>韓国の表札も日本と同様ですが、韓国では家族全員のフルネームを記載している表札が一般的です。<タイ>タイの表札には、名前だけでなく自分の身分、例えば「貴族」や「医者」などといったステイタスも記載します。身分の高い家族は、周囲に周知させる役割を担っています。<参考:米国・英国>
公的機関から付与されたハウスナンバー(住宅番号)を掲げることが表札の代わりになっています。この番号は家自体に付けられ、居住者が変わってもそのままです。
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まとめ
会社や集会などでスピーチに困ったことはありませんか?
人前で話すことが苦手な人に、1分間(300字)で話せるおすすめの雑学ネタを紹介します。
1分間に話す文字数の目安は300字と言われています。
スピーチが不慣れな人は、300字よりも少なめの文字数で準備し、落ち着いて少しゆっくり目に話されることをお勧めします。
3分間スピーチの場合は、その約3倍の900字が目安になります。
よろしかったらご参考にしてみてください。
くれぐれも時間厳守でスピーチ頑張ってください。
最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。