世界遺産検定2級合格の練習問題&解説【基礎知識 ④|世界遺産登録までの流れ】
こちらでは、NPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」の合格60点に向けて、「基礎知識」について練習問題と解説で必要な情報を紹介していますので、ご活用頂ければ幸いです。(※練習問題は過去問題などを参考に作成しています。)
世界遺産検定2級合格ー基礎知識 ④:世界遺産登録までの流れ
◆ 学習のポイント
世界遺産登録までの流れでは、自国内で暫定リストを作成して、その暫定リストから登録可能な世界遺産候補の推薦書を世界遺産センターに提出します。ここでの学習のポイントは、下図に示す「世界遺産登録の流れ」を理解することです。
基礎知識④の練習問題
1⃣ 日本から世界遺産センターに推薦される世界遺産の候補が閣議了承される会議の名称として、正しいものはどれか。
【難易度:高】
2⃣ 世界遺産登録に関する以下の文中の語句で、正しくないものはどれか。
自国の文化財や自然の世界遺産登録を目指す国は、遺産の顕著な普遍的価値を証明する書類や(①保全体制・計画など)を記載した推薦書を作成し、(②毎年1月31日)までに(③世界遺産セター)に提出しなければならない。推薦された物件の登録の可否については、推薦書が提出された(④翌年)の世界遺産委員会において審議が行われる。
【難易度:中】
3⃣ 以下の文中の語句で、正しくないものはどれか。
世界遺産登録を目指す物件の保有国は、提出期限の(①2月1日)までに、推薦書を(②ユネスコ総会)に提出する必要がある。推薦された物件は、提出期限の(③翌年)に開催される世界遺産委員会において登録の可否について審議され、「登録」「情報照会」「(④登録延長)」「不登録」の4段階で決議される。
【難易度:中】
練習問題の解説
▶ 世界遺産登録までの流れ
▶ 日本国内の世界遺産提出までの流れ
◆ 推薦書の内容
- 資産の特定:遺産の名称、所在地など
- 資産の範囲:推薦資産の範囲(境界線)の明確
- 資産内容:資産の特徴や歴史的な背景など
- 登録の価値証明:資産の堅調な普遍的価値の根拠と登録基準の提示、
- 保全状況及び資産への影響を与える諸条件:資産の現在の保全状況や価値に影響を与える諸条件(脅威など)
- 保全管理:保護のための法的措置や規制措置、計画的措置、制度的措置のほか管理計画など
- モニタリング:資産の保全状況を測定するための指標など
▶ 日本の暫定リスト一覧
世界遺産条約を締約した国は,将来世界遺産一覧表に記載する計画のある物件を「暫定一覧表」としてユネスコ(世界遺産センター)に提出します。世界遺産委員会へ推薦書を提出し審査をされるには,事前に暫定一覧表に記載されている必要があります。
2021年1月現在,日本の暫定一覧表には文化遺産6件,自然遺産1件の計7件が記載されています。尚、最新情報はUNESCOのHPを確認下さい。
▶ 関連記事の紹介
終わり
世界遺産は、過去から現在へと引き継がれてきたかけがいのない人類共通の財産です。そんな世界遺産を未来へ引き継ぐために、世界遺産を学び理解を深めたいものです。
近年、世界遺産を巡る旅が注目される中、世界遺産の知識があれば旅の楽しみも倍増です。
2020年にNPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」を受験し一発合格しました。次は1級受験を目指し、その対策をブログで紹介して行きます。
初めに2級試験対策の振り返りながら、1級試験対策を掲載予定です。
市販の過去問題やテキストなどを参考に練習問題を作成していますので、高得点や合格確実を目指している方は、他のサイトなども合わせて参考にされることをお勧めします。
また、世界遺産にご興味を持って頂けるような記事も書いて行きますので、ご関心がありましたら、ご一緒に取り組んで頂けると嬉しいです。
最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。
▶ 学習に便利な書籍紹介
▶世界遺産検定2級の出題割合(問題数60問、試験時間60分間)
・基礎知識:20% ・日本の世界遺産(23件):25% ・世界の文化遺産:35% ・世界の自然遺産 ・時事ネタ:10% (※世界の文化・自然遺産の出題範囲は300件が対象です)
初めに基礎知識と日本の世界遺産23件を着実に習得して、時事ネタ(試験6ゕ月前からの新聞・ニュースなど参照)も合わせながら、全体の55%を獲得できる知識を身に着けることで、確実に合格圏内に近づきます。頑張れば1ゕ月程で試験対策ができます。