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世界遺産検定2級合格の練習問題&解説【日本の世界文化遺産 ②|姫路城】

こちらでは、NPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」の合格60点に向けて、「日本の世界遺産」について練習問題と解説で必要な情報を紹介していますので、ご活用頂ければ幸いです。(※練習問題は過去問題を参考に作成しています。)

基礎知識」に関してはこちらをご覧ください。 

 

世界遺産検定2級合格ー日本の世界文化遺産 ②:姫路城

▶ 登録の概要

・ 登録年:1993年、登録基準:(ⅰ)・(ⅳ)、地域:兵庫県

 

戦国時代末期の砦が基になっているお城です。江戸時代初期の1609(慶長14)年池田輝政(いけだてるまさ)などによって現在の姿の姫路城に改築されました。シラサギ(白鷺)が羽を広げたような優美な姿から「白鷺城」の愛称でも呼ばれています。白漆喰(しろしっくい)総塗籠造り(そうぬりごめつくり)の鮮やかな白の城壁や5層7階天守と東、西、乾の小天守が渡櫓で連結された連立式天守が特徴です。

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日本の世界文化遺産②の練習問題

1⃣⃣ 姫路城に関連する歴史上の出来事を起こった順番に並べたものとして、正しいものはどれか

A.池田輝政が城主となった

B.一国一城令による取り壊しを免れた

C.羽柴秀吉が3層の天守閣を建設した

D.本多忠政が城主となった

 

A⇒B⇒C⇒D
B⇒C⇒D⇒A
C⇒A⇒B⇒D
D⇒A⇒B⇒C

【難易度:高】 

 

  

2⃣ 姫路城に関する次の文中の語句で、正しくないものはどれ

姫路城天守群は、関ヶ原の戦いの後に城主となった(①池田輝政)が大改修したものです。主要建造物は(②江戸幕府開府に際して一国一城令)や第二次世界大戦の戦火も免れ、江戸時代初期の姿を今に留めている。その姿は優美で(③鶴ヶ城)の意名を持つ一方、(④螺旋状の縄張)をもつ極めて実用的で堅牢な城でもあった。

 

池田正輝
江戸幕府開府に際して一国一城令
鶴ヶ城
螺旋状の縄張

【難易度:中】 

 

 

3⃣ 姫路城に関する以下の文中の空欄に当てはまる語句として、正しいものはどれ

姫路城は優美な外観とともに、複雑に屈折した曲輪や、弓矢や鉄砲を撃ちかけるための(  )は配した城郭設計を合わせもつ、城郭建築の傑作である。

 

櫓(やぐら)
石落とし
狭間(さま)
百間廊下

【難易度:中】 

 

 

練習問題の解説 

構成資産の概要

外観の美しさだけではなく、建物の配置や、螺旋状(らせんじょう)に巡らされた曲輪、3重の水濠など、全体的な縄張にも難攻不落の砦としての高度な機能性と設計思想が示されている。(※曲輪:城中の建造物のための区画、縄張:城の設計や構成、仕組みのこと)

お城の要塞としての機能性は、縄張(設計、構成、仕組み)の良し悪しで決まります。姫路城の縄張は、抵抗(防御)線が3重の螺旋形になった複雑巧妙なもので、江戸城姫路城にしか類例のない形式です。

 

◆ 大天守

城郭建築では外観の屋根の数が「重(層)」、内部の床の数が「階」。大天守は外観が5重で、内部は地下1階と地上6階の7階建なので、5重7階建てです。

5重7階の大天守と3つの小天守が渡櫓でつながり、幾重にも重なる屋根、千鳥破風や唐破風が、白漆喰総塗籠造の外装と相まって華やかな構成美です。

 

◆ 西の丸

1617年に城主となった本多忠政が築いた住居のための曲輪。長男の忠刻とその妻の千姫が使ったとされる櫓が「化粧櫓(けしょうやぐら)」です。「長局(ながつぼね)」には、丸・三角・四角形など幾何学形状の鉄砲狭間や弓狭間が見られるほか、石落としや蓋による開閉が可能な隠し狭間なども設けられている。

 

◆ 保存上の課題

世界遺産の修復の際には真正性が求められます。ヴェネツィア憲章によって「伝統的な素材や工法を用いること」とされています。姫路城は、築城当初より礎石が天守の重みを支えきれず傾いており、「昭和の大修理」の際には礎石が取り除かれ、鉄筋コンクリート製の基礎構造物に取り替えられた。

 

◆ 姫路城のマップ

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(1)菱の門  (2)西の丸  (3)ワの櫓 (4)渡櫓 (5)ヲの櫓 (6)ルの櫓 (7)西の丸長局(百間廊下) (8)いの門 (9)ろの門 (10)ヌの櫓 (11)化粧櫓 (12)はの門 (13)にの門 (14)水の三門 (15)ほの門 (16)水の二門 (17)西小天守 (18)備前丸 (19)乾小天守 (20)姥が石 (21)塩櫓 (22)大天守 (23)東小天守 (24)への門 (25)との一門 (26)備前門 (27)帯の櫓 (28)りの門 (29)太鼓櫓 (30)お菊井戸 (31)ぬの門 (32)リの一渡櫓 (33)扇の勾配 (34)二の丸 (35)るの門 (36)三国堀

 

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終わり

世界遺産は、過去から現在へと引き継がれてきたかけがいのない人類共通の財産です。そんな世界遺産を未来へ引き継ぐために、世界遺産を学び理解を深めたいものです。

近年、世界遺産を巡る旅が注目される中、世界遺産の知識があれば旅の楽しみも倍増です。

2020年にNPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」を受験し一発合格しました。次は1級受験を目指し、その対策をブログで紹介して行きます。

初めに2級試験対策の振り返りながら、1級試験対策を掲載予定です。

市販の過去問題やテキストなどを参考に練習問題を作成していますので、高得点や合格確実を目指している方は、他のサイトなども合わせて参考にされることをお勧めします。

また、世界遺産にご興味を持って頂けるような記事も書いて行きますので、ご関心がありましたら、ご一緒に取り組んで頂けると嬉しいです。

 

最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。

 

▶ 学習に便利な書籍紹介 

世界遺産検定公式過去問題集1・2級<2021年度版>

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くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト<第3版>

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世界遺産検定2級の出題割合(問題数60問、試験時間60分間)

・基礎知識:20% ・日本の世界遺産(23件):25% ・世界の文化遺産:35% ・世界の自然遺産 ・時事ネタ:10% (※世界の文化・自然遺産の出題範囲は300件が対象です)

初めに基礎知識日本の世界遺産23件を着実に習得して、時事ネタ(試験6ゕ月前からの新聞・ニュースなど参照)も合わせながら、全体の55%を獲得できる知識を身に着けることで、確実に合格圏内に近づきます。頑張れば1ゕ月程で試験対策ができます。