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世界遺産検定2級合格の練習問題&解説【日本の世界文化遺産 ⑯|ル・コルビュジエ】

こちらでは、NPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」の合格60点に向けて、「日本の世界遺産」について練習問題と解説で必要な情報を紹介していますので、ご活用頂ければ幸いです。(※練習問題は過去問題を参考に作成しています。)

基礎知識」に関してはこちらをご覧ください。 

 

世界遺産検定2級合格ー日本の世界文化遺産 ⑯:ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献

▶ 登録の概要

・ 登録年:2016年、登録基準:(ⅰ)・(ⅱ)・(ⅵ)、地域:東京都・フランス・スイス・アルゼンチン・インド・ドイツ・ベルギー

 

建築家ル・コルビュジエが建築設計した17件の作品が、フランスやスイス、日本など世界7ゕ国に点在し、1つの世界遺産として登録されているトランスバウンダリー・サイトです。こちらは日本で初めてのトランスバウンダリー・サイトになります。また、4大陸世界遺産がまたがっており、世界で初めてトランス・コンチネンタル・サイトです。

ル・コルビュジエの新しい建築コンセプトは、世界中に近代建築運動の理念を広めた革新的なものです。東京の国立西洋美術館は、コレクションの増大に応じて螺旋状(らせんじょう)に展示室を外側に増設して拡張ができる「無限成長美術館」という概念が用いられています。

国立西洋美術館は実業家であった松方幸次郎が、20世紀初頭にヨーロッパで買い付けた美術品「松方コレクション」を、展示するために1959年に建てられました。

 

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日本の世界文化遺産⑯の練習問題

1⃣ ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献に関する次の文中の語句で、正しくないものはどれか。

ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献に、(①フランス共和国)をはじめとした7ゕ国にまたがるトランスバウンダリー・サイトである。また、複数の大陸にまたがる世界で初めての(②トランス・コンチネンタル・サイト)でもある。これらは、(③モジュロール)と呼ばれるル・コルビュジエが考案した独自の寸法に則って設計されている。また、ル・コルビュジエ設計の日本の「国立西洋美術館」では、戦後フランス共和国に押収された(④三井コレクション)の展示目的で建設された。

 

フランス共和国
トランス・コンチネンタル・サイト
モジュロール
三井コレクション

【難易度:中】 

 

2⃣ ル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献に含まれる「国立西洋美術館」に関し、開館後の展示作品の増加を見越して採用された( A )と、天井の高さや柱の間隔などに用いられたル・コルビュジエ独自の名称( B )の組み合わせとして、正しいものはどれか。

 

A.有限成長美術館 - B.ピロティ
A.有限成長美術館 - B.モジュロール
A.無限成長美術館 - B.ピロティ
A.無限成長美術館 - B.モジュロール

【難易度:高】 

 

3⃣ 「西洋美術館」を含むル・コルビュジエの建築作品:近代建築運動への顕著な貢献の説明として、正しいものはどれか。

 

日本を含む6ゕ国にまたがるトランスバウンダリー・サイトである
国立西洋美術館は上野公園を含む周辺地域と共に文化的景観として登録された
国立西洋美術館は、一階部分に「ピロティ」と呼ばれる工法が用いられている
東京都から初めて登録された世界遺産である

【難易度:中】 

 

練習問題の解説 

構成資産の概要

◆ 17建築作品・7か国

ル・コルビュジエの建築作品の17件の構成資産は、それぞれ7ゕ国に点在して複数の大陸にまたがりながら、1つの遺産として登録されています。このように「シリアル・ノミネーション・サイト」が大陸をまたがるものを「トランス・コンチネンタル・サイト」(大陸を越える遺産)と呼びます。また、「トランスバウンダリー・サイト」です。

国境をまたぐトランスバウンダリー・サイト世界遺産は、日本では初めての登録になります。また、4大陸にまたがるトランス・コンチネンタル・サイトの登録では、世界で初めてです。

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国立西洋美術館

国立西洋美術館フランス政府から寄贈返還された松方コレクション(絵画や彫刻を中心とするフランス美術コレクション)を基礎に、西洋美術に関する作品を広く展示する機関として、1959(昭和34)年4月に発足しました。

 

ル・コルビュジエ

ル・コルビュジエ(1887-1965)は、スイスのラ・ショ-・ド・フォンに生まれ、美術を学んだ後、ウィーン、ベルリンで建築・工芸の新しい運動に触れ、パリでキュビスムの影響を受けました。日本から前川國男、坂倉準三、吉坂隆正の3人が「日本の3大弟子」として、日本の近代建築に大きな功績を残します。

  

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終わり

世界遺産は、過去から現在へと引き継がれてきたかけがいのない人類共通の財産です。そんな世界遺産を未来へ引き継ぐために、世界遺産を学び理解を深めたいものです。

近年、世界遺産を巡る旅が注目される中、世界遺産の知識があれば旅の楽しみも倍増です。

2020年にNPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」を受験し一発合格しました。次は1級受験を目指し、その対策をブログで紹介して行きます。

初めに2級試験対策の振り返りながら、1級試験対策を掲載予定です。

市販の過去問題やテキストなどを参考に練習問題を作成していますので、高得点や合格確実を目指している方は、他のサイトなども合わせて参考にされることをお勧めします。

また、世界遺産にご興味を持って頂けるような記事も書いて行きますので、ご関心がありましたら、ご一緒に取り組んで頂けると嬉しいです。

 

最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。

 

▶ 学習に便利な書籍紹介 

世界遺産検定公式過去問題集1・2級<2021年度版>

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くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト<第3版>

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世界遺産検定2級の出題割合(問題数60問、試験時間60分間)

・基礎知識:20% ・日本の世界遺産(23件):25% ・世界の文化遺産:35% ・世界の自然遺産 ・時事ネタ:10% (※世界の文化・自然遺産の出題範囲は300件が対象です)

初めに基礎知識日本の世界遺産23件を着実に習得して、時事ネタ(試験6ゕ月前からの新聞・ニュースなど参照)も合わせながら、全体の55%を獲得できる知識を身に着けることで、確実に合格圏内に近づきます。頑張れば1ゕ月程で試験対策ができます。