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世界遺産検定2級合格の練習問題&解説【日本の世界自然遺産 ②|白神山地】

こちらでは、NPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」の合格60点に向けて、「日本の世界遺産」について練習問題と解説で必要な情報を紹介していますので、ご活用頂ければ幸いです。(※練習問題は過去問題を参考に作成しています。)

基礎知識」に関してはこちらをご覧ください。 

 

世界遺産検定2級合格ー日本の世界自然遺産 ②:白神山地

▶ 登録の概要

・ 登録年:1993年、登録基準:(ⅸ)、地域:秋田県青森県

 

白神山地は、青森県南西部と秋田県北西部にまたがる標高約100m から1,243mに及ぶ山岳地帯の総称です。世界自然遺産に登録された167.71km2の広大な地域では、東アジア最大級の原生的なブナ自然林が残されています。白神山地には、ブナ林を基盤とする多種多様な植物群落や、天然記念物クマゲライヌワシ特別天然記念物ニホンカモシカなどの野生動物が生息しています。

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日本の世界自然遺産②の練習問題

1⃣ 白神山地の説明として、正しくないものはどれか。

 

青森県秋田県をまたぐ広大な山岳地帯のうち、原生林の中心地が登録されている
何万年にもわたる隆起と崩落を繰り返しによって、独特の地形が形成された
この地域は、約258万年前まで一部が海域にあった
世界で唯一残るブナの原生林である

【難易度:中】 

  

 

2⃣ 白神山地に関する次の文中の語句で、正しくないものはどれか。

青森県と(①秋田県)にまたがる白神山地は、ブナなどの(②落葉広葉樹林)が比較的原生的な状態で残されている。一帯には雑滅危惧種の(③クマゲラ)やシマフクロウなどの鳥類や、特別天然記念物である(④ツキノワグマ)などの哺乳類が生息している。

 

秋田県
落葉広葉樹林
クマゲラ
ツキノワグマ

【難易度:低】 

 

 

3⃣ 白神山地に生育する固有種で、青森県で発見されたナデシコ科の新種植物として、正しいものはどれか。

 

アオモリマンテマ
アオモリベゴニア
シラカミシャクナゲ
ツガルフジ

【難易度:中】 

 

 

練習問題の解説 

▶ 遺産の概要

白神山地の特徴

現在の白神山地が広がる地域は、約258万年前まで一部が海中に沈みこんでいました。その後、年間1.3mmという極めて速いペースでの土地の隆起が今でも続いています。隆起した地層の上層部は、海底だった時代に堆積した「堆積岩」で覆われているため、崩れやすいという特徴があります。更に、この地域は日本でも有数の豪雪地帯であり、崩れやすい堆積層に大量の水分が含むことで、頻繁に地滑りが生じ、数多くの川や谷を形成しています。人の手がほとんど入らず、太古からの森林がほぼそのままの姿で維持されています。

 

白神山地の森林

ブナ林はかつて地球が今よりも温暖だった時代には北極周辺に分布し、氷河期に入ると気候の寒冷化に対応してブナ林が南へと移動しましたが、この際、ヨーロッパなど世界の多くの地域では、ブナ以外の植物は東西に広がる山岳に妨げられて南下することができず、新しい場所に速やかに進出できるブナだけが南下したため、ブナ林の植生が単純化していきました。しかし、日本では、分布の南下を妨げる山岳がなかったため、北極周辺での植物群落の種組成をほぼ維持したまま南下しました。そのため、白神山地は約3,000万年前に北極周辺に分布していた当時に近い特異なブナ林が維持されています。

白神山地では、氷河期の生き残りといわれるアオモリマンテマ(固有種)やツガルミセバヤ(準固有種)など、ブナ以外の多様な植物も生育し、天然記念物で絶滅が危惧されているクマゲライヌワシをはじめとする希少な鳥類や、特別天然記念物二ホンカモシカをはじめ、ニホンザルツキノワグマなど14 種の中大型哺乳類、94種の鳥類、約2,000種の昆虫類などが生息しています。

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  (クマゲラ

 

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終わり

世界遺産は、過去から現在へと引き継がれてきたかけがいのない人類共通の財産です。そんな世界遺産を未来へ引き継ぐために、世界遺産を学び理解を深めたいものです。

近年、世界遺産を巡る旅が注目される中、世界遺産の知識があれば旅の楽しみも倍増です。

2020年にNPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」を受験し一発合格しました。次は1級受験を目指し、その対策をブログで紹介して行きます。

初めに2級試験対策の振り返りながら、1級試験対策を掲載予定です。

市販の過去問題やテキストなどを参考に練習問題を作成していますので、高得点や合格確実を目指している方は、他のサイトなども合わせて参考にされることをお勧めします。

また、世界遺産にご興味を持って頂けるような記事も書いて行きますので、ご関心がありましたら、ご一緒に取り組んで頂けると嬉しいです。

 

最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。

 

▶ 学習に便利な書籍紹介 

世界遺産検定公式過去問題集1・2級<2021年度版>

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くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト<第3版>

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世界遺産検定2級の出題割合(問題数60問、試験時間60分間)

・基礎知識:20% ・日本の世界遺産(23件):25% ・世界の文化遺産:35% ・世界の自然遺産 ・時事ネタ:10% (※世界の文化・自然遺産の出題範囲は300件が対象です)

初めに基礎知識日本の世界遺産23件を着実に習得して、時事ネタ(試験6ゕ月前からの新聞・ニュースなど参照)も合わせながら、全体の55%を獲得できる知識を身に着けることで、確実に合格圏内に近づきます。頑張れば1ゕ月程で試験対策ができます。