世界遺産検定2級合格の練習問題&解説【日本の世界文化遺産 ⑦|古都奈良】
こちらでは、NPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」の合格60点に向けて、「日本の世界遺産」について練習問題と解説で必要な情報を紹介していますので、ご活用頂ければ幸いです。(※練習問題は過去問題を参考に作成しています。)
世界遺産検定2級合格ー日本の世界文化遺産 ⑦:古都奈良の文化財
▶ 登録の概要
・ 登録年:1998年、登録基準:(ⅱ)・(ⅲ)・(ⅳ)・(ⅵ)、地域:奈良県
奈良は、710年から784年までの約74年間、日本の首都であり政治・経済・文化の中心として栄えました。この時代に、中国(唐)の首都であった長安などをモデルに平城京が造営されました。世界遺産の構成資産は、平城京にあった寺院などのほか、春日山原始林を含む8件が登録されています。
奈良時代は、唐から学んだ律令制のもと、日本の国家としての仕組みが形成された時代です。この時代は仏教興隆政策ものとで、数多くの寺院が建造・移築されました。
708年、元明(げんめい)天皇は新たな日本にふさわしい首都を築くべく、東、北、西の三方を山々に囲まれた盆地に平城京が造営され、新たな首都遷都後の718年に元興寺(がんこうじ)と薬師寺(やくしじ)が、旧都の飛鳥藤原地方から移築され、720年頃には興福寺(こうふくじ)の造営が始まりました。745年には、国家鎮護のため東大寺(とうだいじ)の建造が発願されました。745年には唐から鑑真(がんじん)が来日し、759年には唐招提寺(とうしょうだいじ)の建立が始まりました。
構成資産は、 5つの仏教寺院(東大寺、興福寺、薬師寺、元興寺、唐招提寺)、神社(春日大社)、春日山原始林、考古学遺跡(平城京跡)の8件です。
平城京は唐の長安にならって造営された。南北4.8km、東西4.3kmの地域に碁盤目状に道路が走り、北の中央部に平城宮が置かれました。
日本の世界文化遺産⑦の練習問題
1⃣ 『古都奈良の文化財』に関する次の文中の空欄( A )( B )に当てはまる語句の組み合わせとして、正しいものはどれか。
『古都奈良の文化財』に含まれる( A )は、東塔のみが創建当時の建築である。この寺院は( B )が皇后(のちの持統天皇)の病気平癒を祈願して藤原京に建立し、平城京遷都時に現在地に移築された。
【難易度:高】
2⃣ 『古都奈良の文化財』に含まれる「平城京跡」の説明として、正しくないものはどれか。
【難易度:中】
3⃣ 『古都奈良の文化財』に関する以下の文中の語句で、正しくないものはどれか。
平城京は、(①碁盤の目状)に道が配された計画都市である。政治、経済の中核であるとともに、同時期に花開いた(②大和文化)の中心地でもあった。『古都奈良の文化財』には、天皇家や(③藤原家)を密接に結びつく寺院や、特別天然記念物の(④春日山原生林)を含む8物件が登録されている。
【難易度:高】
練習問題の解説
▶ 構成資産の概要
▶ 関連記事の紹介
終わり
世界遺産は、過去から現在へと引き継がれてきたかけがいのない人類共通の財産です。そんな世界遺産を未来へ引き継ぐために、世界遺産を学び理解を深めたいものです。
近年、世界遺産を巡る旅が注目される中、世界遺産の知識があれば旅の楽しみも倍増です。
2020年にNPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」を受験し一発合格しました。次は1級受験を目指し、その対策をブログで紹介して行きます。
初めに2級試験対策の振り返りながら、1級試験対策を掲載予定です。
市販の過去問題やテキストなどを参考に練習問題を作成していますので、高得点や合格確実を目指している方は、他のサイトなども合わせて参考にされることをお勧めします。
また、世界遺産にご興味を持って頂けるような記事も書いて行きますので、ご関心がありましたら、ご一緒に取り組んで頂けると嬉しいです。
最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。
▶ 学習に便利な書籍紹介
▶世界遺産検定2級の出題割合(問題数60問、試験時間60分間)
・基礎知識:20% ・日本の世界遺産(23件):25% ・世界の文化遺産:35% ・世界の自然遺産 ・時事ネタ:10% (※世界の文化・自然遺産の出題範囲は300件が対象です)
初めに基礎知識と日本の世界遺産23件を着実に習得して、時事ネタ(試験6ゕ月前からの新聞・ニュースなど参照)も合わせながら、全体の55%を獲得できる知識を身に着けることで、確実に合格圏内に近づきます。頑張れば1ゕ月程で試験対策ができます。