メンバーシップ型とジョブ型の雇用の違いといえば?【1分間スピーチ|雑学ネタ帳268】
【1分間(300字)で話せるおすすめの雑学ネタの紹介です。】
就社と就職の違いといえます。
日本の雇用は、会社が社員を1から育てて、長く勤めるほど賃金を上げ、会社に長く貢献してもらうメンバーシップ型雇用が特徴です。
人材を長期に囲い込んで育てる仕組みは、高度経済成長期では企業の目指す方向や目標が明確であったので、日本型雇用はマッチしていました。
欧米の雇用は、会社には最初からやる仕事(ジョブ)が、ポストとして細かく配置され、そこに人をあてはめるジョブ型雇用が特徴です。
メンバーシップ型雇用では、入社試験で会社の一員(メンバー)に採用された後に、社内教育を経て職場配置・配置転換・転勤などを通じて、いろいろな仕事を任せるようになるのが一般的です。
また、各自の仕事の範囲が明確に決まっていないので、仕事が早く終わっても、上司から隣の人の仕事を手伝ってあげるように指示を受けることがあります。それを対応するのがチームワークであり、会社の共同体の一員としての役目です。
ジョブ型雇用では、仕事の内容が雇用契約で最初から決まっているので、職場の配置転換・転勤は基本的にはないのが一般的です。
また、メンバーシップ型のように別の人の仕事を請け負うことは、別の人のポストを奪うことになると考えるので、基本的にはあり得ない対応です。
メンバーシップ型は「就社」で、ジョブ型は「就職」と言えます。
経済は低成長時代、グローバル化やデジタル化の競争が激しく、企業の経営環境は不安定の中、日本型雇用は既に崩壊しています。
正社員中心のメンバーシップ型雇用では、正社員を絞り非正規雇用で補う構造になっています。
この非正規の多くはジョブ型の雇用で、人材育成や年功賃金、長期雇用はないけど、やる仕事だけが決められています。
日本のジョブ型は、正社員の利益を守るための人件費抑制で採用されるケースが多いのが実情です。
非正規の多くは、人材育成、年功賃金、長期雇用はないです。この状態が続くようでしたら、人件費抑制と人材育成の縮小が心配されます。
一方、日本でも大手企業を中心に、欧米のジョブ型雇用が導入されています。しかし、完全なジョブ型ではなく、仕事の限定や成果主義的な賃金など、一部だけの導入にとどまっているようです。
これから欧米のジョブ型に少しずつ変わって行くことを期待したいものです。
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2022年4月施行される70歳就業法では、働く意欲のある社員が70歳まで働けるよう支援することが企業の努力義務となります。
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そこで自分の身を守るためには、スキルを身につけたり、賃金の補填のための副業をしたり、人生100年時代を見据えた知識や心構えが必要と言えます。
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まとめ
会社や集会などでスピーチに困ったことはありませんか?
人前で話すことが苦手な人に、1分間(300字)で話せるおすすめの雑学ネタを紹介しています。
1分間に話す文字数の目安は300字と言われています。スピーチが不慣れな人は、300字よりも少なめの文字数で準備し、落ち着いて少しゆっくり目に話されることをお勧めします。3分間スピーチの場合は、その約3倍の900字が目安になります。よろしかったらご参考にしてみてください。くれぐれも時間厳守でスピーチ頑張ってください。
最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。