寒い冬に登場する「冬将軍」といえば?【1分間スピーチ|雑学ネタ帳388】
【1分間(300字)で話せるおすすめの雑学ネタの紹介です。】
1812年の英国の風刺画に由来します。
フランスのナポレオンは、1812年6月に60万人の大軍を率いて、ロシア遠征に向かいます。
9月には首都モスクワを占領しますが、ロシアの焦土戦術で長期戦となります。
▶ 焦土戦術(しょうどせんじゅつ)
焦土戦術とは、敵に攻め込まれて占拠されても、利用価値の無いようにするために、撤退に際して都市や集落などのあらゆるインフラや施設、資材などを焼き払う戦法です。
敵は占拠した所は利用価値のものがほとんど無く、そこでパワーアップが出来ずに、敵の戦力を弱めることにつながります。
短期決戦を予想していたフランス軍は、冬支度をしておらず、防寒着も調達していません。
この年は、100年に1度といわれる大寒波が到来します。
10月19日には撤退を余儀なくされます。
撤退の際には、ロシア軍や農民ゲリラに追撃され、20万人は捕虜となり、37万人は死亡し、12月10日にフランスに帰還できたのは、わずか5千人程でした。
ナポレオン自身も風邪をこじらせます。
英国ではウィリアム・エルメス氏が、ナポレオンの撤退を風刺画にします。
そのタイトルが「GENERAL FROST Shaving Little BONEY」です。
この「General Frost(霜将軍)」が日本に紹介されたときに、「冬将軍」と翻訳されたことに由来します。
寒波を擬人化すると、冬将軍の方がぴったりしますね。
▶ 「GENERAL FROST Shaving Little BONEY」
1812年12月1日、イギリス・ロンドンで出版されたウィリアム・エルメス氏の風刺画に登場した「GENERAL FROST Shaving Little BONEY」は、ロシアの厳冬を擬人化したものです。
「GENERAL FROST(ジェネラル・フロスト)」は、文字通り「霜将軍」となりますが、日本語訳の際に「冬将軍」とされ紹介されました。
ちなみに、「Little BONEY(小さいボニー)」はナポレオンを指します。このタイトルは「霜将軍が小さいボニーのヒゲを剃る」という内容になるでしょうか。
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▶ 1812年の寒波は日本でも記録されたといえば?
1812年の寒波は、遠く離れた日本でも記録的でした。
長野県の諏訪湖では、12 月28 日には湖面が全面結氷し、「御身渡り(おみわたり)」が確認されています。
マイナス10℃程度の冷え込みが数日続くと、諏訪湖の湖面は大音響と共に山脈のように氷が盛り上がる「御神渡り(おみわたり)」が見られます。
気温が上下することで、氷が膨張と収縮を繰り繰り返して発生する自然現象です。
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まとめ
会社や集会などでスピーチに困ったことはありませんか?
人前で話すことが苦手な人に、1分間(300字)で話せるおすすめの雑学ネタを紹介しています。
1分間に話す文字数の目安は300字と言われています。スピーチが不慣れな人は、300字よりも少なめの文字数で準備し、落ち着いて少しゆっくり目に話されることをお勧めします。3分間スピーチの場合は、その約3倍の900字が目安になります。よろしかったらご参考にしてみてください。くれぐれも時間厳守でスピーチ頑張ってください。
最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。