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「うるさい」の語源といえば?【1分間スピーチ|雑学ネタ帳304】

【1分間(300字)で話せるおすすめの雑学ネタの紹介です。】  

「心が狭い」を意味する「うるさし」です。 

うるさい」を、「うる」と「さい」に分けて見ていきます。

 

うる」は、「」を意味する「うら」の母音交替形です。

▶ 母音交替

母音交替(ぼいんこうたい)とは、一つの言語の中で、母音が変化することにより単語が別の単語に変化したり、文法上の機能が変化するなど、使用環境によって母音が変化する現象をいいます。

 

さい」は、「狭い」を意味する形容詞「さし(狭し)」です。

 

つまり「心が狭い」という意味の「うるさし」が語源です。

 

何らかの刺激によって、心が緊張して乱れ、狭くなるような状態です。

 

平安時代、行き届いて完全であったり、度が過ぎて反発されたり敬遠されたりする様子を表しました。

 

「うるさい」の漢字は「煩い」「五月蠅い」と書きます。

 

「五月蠅い」という字は、万葉集などで使われた「五月蠅(さばえ)」に由来しています。

 

五月蠅」は「不快な蠅(ハエ)の音などにイライラする様子」を表す言葉ですが、明治時代に夏目漱石樋口一葉が「うるさい」の当て字として使用され、一般化して行きます。

 

「うるさい」といえば、5月の蠅より夜中の蚊の方を感じてしまいます。

▶ 五月蠅い(うるさい)の由来

(ハエ)は、気温が20~22℃で最も活動的になります。5月の気温は、蠅が活発に活動する温度に適し、五月の蠅はうるさく飛び回ることから「五月蠅い」の字が当てられたようです。

 

▶ 煩い(うるさい)

常用漢字2136字(4388音訓)である「」は、訓読みは「わずらう・わずらわす」です。「うるさい」とは読みません。

しかし、国が定めた常用漢字表に記載されている漢字の中で、読み方が記載されていない読み方を「表外読み」と言います。「煩い」の「うるさい」との読み方は表外読みです。

一般的に新聞や公文書は、常用漢字表に記載されていない漢字は使わないルールになっているので、漢字ではなく「ひらがな」で表記されるのが慣例のようです。

ちなみに、「五月蠅い」も表外読みです。新聞には、「煩い」「五月蠅い」の文字ではなく、ひらがなの「うるさい」が使われます。

  

 === ここまで約350字です ===

 

関連記事の紹介

平安時代には「右流左死(うるさし)」を当て字に。

平安時代には「うるさい」を「右流左死(うるさし)」と当て字をしていました。

」大臣が「」され、「」大臣が「」んだので、そこから「右流左死」と当て字をされたようです。

うるさし」は、何事にも行き届き優れている人に対して使っていました。

それが敬遠したくなるような存在と感じたり、わずらわしい、うるさいと思われるようになる状態を意味する、今のような使われ方になります。

初めは、良い意味で使われていましたが、次第に今のような意味となりました。

 

平安時代、優れた人を「右流左死」というのは、菅原道真(すがわらのみちざね)が右大臣になったときに藤原時平(ふじわらのときひら)は左大臣になり、共に人望がありました。

その後、道真福岡県太宰府(だざいふ)に流され、時平は39歳で死亡。そこから人望ある人を、右流左死と名付けられたようです。

 

>>> 1分間スピーチ!雑学ネタ帳の一覧表は こちらから どうぞ    

 

まとめ

会社や集会などでスピーチに困ったことはありませんか?

人前で話すことが苦手な人に、1分間(300字)で話せるおすすめの雑学ネタを紹介しています。

1分間に話す文字数の目安は300字と言われています。スピーチが不慣れな人は、300字よりも少なめの文字数で準備し、落ち着いて少しゆっくり目に話されることをお勧めします。3分間スピーチの場合は、その約3倍の900字が目安になります。よろしかったらご参考にしてみてください。くれぐれも時間厳守でスピーチ頑張ってください。 

最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。