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世界遺産検定2級合格の練習問題&解説【日本の世界文化遺産 ⑱|潜伏キリシタン】

こちらでは、NPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」の合格60点に向けて、「日本の世界遺産」について練習問題と解説で必要な情報を紹介していますので、ご活用頂ければ幸いです。(※練習問題は過去問題を参考に作成しています。)

基礎知識」に関してはこちらをご覧ください。 

 

世界遺産検定2級合格ー日本の世界文化遺産 ⑱:長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

▶ 登録の概要

・ 登録年:2018年、登録基準:(ⅲ)、地域:長崎県熊本県

 

17世紀から19世紀の2世紀以上にわたる禁教政策の下で、密かにキリスト教を伝えた人々の歴史を物語る他に例を見ない証拠です。日本の最西端に位置する辺境と離島の地において、潜伏キリシタンがどのようにして既存の社会・宗教と共生しつつ信仰を継続していったのか、そして近代に入り禁教が解かれた後、彼らの宗教的伝統がどのように変容し終焉を迎えていったのかを示しています。

 

構成資産は、長崎県熊本県に点在する10の「集落」、「城跡」と「聖堂」の12からなります。また、日本の遺産としては初めて、諮問機関のICOMOSアドバイザー契約を結び推薦書の作成を行った案件です。

 

構成資産が示す宗教的伝統の歴史的な過程は、大きく4つの時代に分けれらます。

 

「1.始まり」

1549年にフランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸し、日本にキリスト教を伝えてから、1550年に平戸で布教を行い、人々の間にキリスト教の教えが浸透して行きました。豊臣秀吉徳川幕府によってキリスト教信仰が禁止され、キリシタン達が禁教の下でも、密かに信仰を続けることを決意する時代です。「島原・天草一揆」の主戦場である「原城」がこの時代を証明しています。

その後、江戸幕府による禁教政策により日本国内から全ての宣教師が不在となった後も、長崎と天草地方では「潜伏キリシタン」となって存続しました。

 

「2.形成」

潜伏キリシタン達は、神道の信者や仏教徒などを装いながら、密かにキリスト教信仰を続ける方法を作り上げていった時代

 

「3.維持、拡大」

潜伏キリシタン達は、信仰を続けるために、外海(そとめ)地域からより信仰を隠すことができる五島列島の島々に移住して行った時代移民のキリスト教信仰が黙認されていた側面もありました

 

「4.変容、終わり」

約200年振りにキリスト教の信仰を公に告白し、世界中を驚かせた信徒発見」から教会堂が築かれる時代。この時代を証明するシンボルは、国宝の「大浦天主堂」です。

 

日本の世界文化遺産⑱の練習問題

1⃣ 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産関する次の文中の空欄に当てはまる語句として、正しいものはどれか。

長崎県の(   )には、江戸時代の禁教政策下に潜伏キリシタンが移り住み、信仰を守ってきた歴史がある。島々に残る彼らの集落などが『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』として登録されている。

 

五島列島
対馬列島
奄美諸島
小笠原諸島

【難易度:中】 

 

 

2⃣ 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産関する次の文中の語句で、正しくないものはどれ

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は、長崎県と(①鹿児島県)にまたがる12資産で構成されている。構成資産には、(②島原・天草一揆)でキリシタンらが立てこもった「(③原城跡)」や、固有の信仰形態が育まれたことを物語る10の(④潜伏キリシタン集落)が含まれる。

 

鹿児島県
島原・天草一揆
原城
潜伏キリシタン集落

【難易度:中】 

 

 

3⃣ 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産の構成資産が築かれた4つの時代のうち、「4.変容、終わり」の時期の価値を示す構成資産として、正しいものはどれ

 

大浦天主堂
久賀島の集落
春日集落と安満岳
江上天主堂とその周辺

【難易度:中】 

 

 

練習問題の解説 

▶ 構成資産の概要

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終わり

世界遺産は、過去から現在へと引き継がれてきたかけがいのない人類共通の財産です。そんな世界遺産を未来へ引き継ぐために、世界遺産を学び理解を深めたいものです。

近年、世界遺産を巡る旅が注目される中、世界遺産の知識があれば旅の楽しみも倍増です。

2020年にNPO法人世界遺産アカデミーの「世界遺産検定2級」を受験し一発合格しました。次は1級受験を目指し、その対策をブログで紹介して行きます。

初めに2級試験対策の振り返りながら、1級試験対策を掲載予定です。

市販の過去問題やテキストなどを参考に練習問題を作成していますので、高得点や合格確実を目指している方は、他のサイトなども合わせて参考にされることをお勧めします。

また、世界遺産にご興味を持って頂けるような記事も書いて行きますので、ご関心がありましたら、ご一緒に取り組んで頂けると嬉しいです。

 

最後までご覧くださいましてありがとうございました。
次回もよろしくです。

 

▶ 学習に便利な書籍紹介 

世界遺産検定公式過去問題集1・2級<2021年度版>

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くわしく学ぶ世界遺産300 世界遺産検定2級公式テキスト<第3版>

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世界遺産検定2級の出題割合(問題数60問、試験時間60分間)

・基礎知識:20% ・日本の世界遺産(23件):25% ・世界の文化遺産:35% ・世界の自然遺産 ・時事ネタ:10% (※世界の文化・自然遺産の出題範囲は300件が対象です)

初めに基礎知識日本の世界遺産23件を着実に習得して、時事ネタ(試験6ゕ月前からの新聞・ニュースなど参照)も合わせながら、全体の55%を獲得できる知識を身に着けることで、確実に合格圏内に近づきます。頑張れば1ゕ月程で試験対策ができます。